オンタリオ州フォード州首相PC政権が誕生

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オンタリオ州選挙で圧勝した進歩保守党(PC)ダグ・フォード党首が就任式を終え、正式に第26代オンタリオ州首相に就任した。

6月7日に実施されたオンタリオ州議会議員選挙で、新民主党(NDP)との接戦を制して圧勝してから約1カ月。フォード政権が本格的に動き出す。

この日はフォード州首相と20人の閣僚が就任式に臨んだ。閣僚は21人中、男性14人、女性7人。うち白人以外(Visible Minority)は1人のみという偏った構成となった。前自由党政権の28人よりは少なくなっている。

就任式を終えた後、集まった約2000人の州民の前でフォード州首相は、「今日ここでオンタリオ州民の前に立ち、私を信頼してくれたことにとても感動している。そしてこの先に大きな仕事が待っていることを実感する」と語った。

さらにフォードPCに投票しなかった州民にも、「PC政権が州民すべてによりよい生活を提供できることを示せる機会になると思っている。州民の生活が少しでも豊かになることを証明したい」と自信を見せた。

オンタリオ州議会は7月11日に再開、12日には開会の式辞でフォード新政権の政策が明らかになる。

 

注目人物が次々と閣僚入り

 

注目された閣僚人事は予想通りとなった。

副州首相兼保健相に就任したのはクリスティン・エリオット氏。今年3月10日のPC党首選でフォード氏と党首の座を争い、僅差で負けて再集計を求めた経緯がある。その前の党首選でパトリック・ブラウン前党首に負けた後、政界を引退したが、今回再び選挙戦に臨みニューマーケット-オーロラ選挙区で当選した。急逝した夫は連邦保守党政権で財務相を務めたジム・フレアティ氏。

同じくPC党首選で3番目となったキャロライン・マルローニ氏は、司法長官兼フランス語担当相に就任した。ブライアン・マルローニ元首相の長女でヨーク-シムコ選挙区で当選して今回初めて政界入り。

ブラウン前党首が1月25日に辞任した後、暫定党首を務めたヴィック・フェデリ氏は財務相に就任。経済対策を最優先するフォード州首相にとって重要閣僚となる。

注目の環境・自然保護・公園相にはロッド・フィリップス氏が就任。元オンタリオ州宝くじ公社やカナダのメディアグループ・ポストメディアでトップを務めた経験を持つ。フォード州首相は、公約にキャップ&トレード制度を含む炭素税制度の廃止を掲げていて、オンタリオ州の環境対策に注目が集まることが予想され、フィリップス環境相の出番は多そうだ。

 

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