オンタリオ州マリファナ店4月1日オープンに間に合わない可能性

342

オンタリオ州でようやくマリファナ店が開店する。同州政府は、まずは25店舗に許可証を発行し、すべての店舗で4月1日開店を目指していた。

しかし26日時点で4月1日に間に合う店舗がほとんどない状況であることが分かったとオンタリオ州のメディアが伝えた。理由はさまざまだが申請手続きが完了していない店が多いという。

オンタリオ州政府は今年初めに、許可証発行数をまずは25社とし抽選で選ぶと発表。希望する業者の中から25社を抽選したあと、その25社が申請手続きを開始し、4月1日開店という手順を取っている。その申請手続きの段階で間に合わない店舗があるという。

許可証発行を担当しているのは、同州のAlcohole&Gaming Commission(AGCO)。現時点で何店舗が開店できるかは見当がつかないと声明を発表している。

同州担当者は全店舗が一斉開店できなくても問題ないと語っている。ただ抽選で今回4月1日に開店するチャンスをつかんだ業者側がそれほどのんきにも構えていられない。

店舗開店については、まずは申請時には6,000ドルの申請料と50,000ドルの信用状を提出しなければならない。加えて4月1日の開店に間に合わない場合は、12,500ドル、4月末までに開店できない場合は50,000ドルの罰金が科されることになっている。

 

カナダマリファナ合法化以降店舗がオープンしていないのはオンタリオのみ

カナダは昨年10月17日に嗜好用マリファナの使用を合法化した。全国各州で続々と店舗が開店する中、いまだに1店舗も開店していないのはオンタリオ州のみ。オンタリオ州政府は当初から店舗販売は2019年春以降と発表していた。それまでは政府管轄のオンラインによる販売のみとなっている。

オンタリオ州は連邦政府がマリファナ合法化を決定した当初は自由党が政権を担当していた。その時点では、全面政府管轄による積極的なマリファナ販売方法を州政府として発表していた。

しかし昨年5月に進歩保守党に政権が交代し、マリファナ政策は一転。自由党とは異なった政策を掲げる進歩保守党は、民営での販売を認めたが店舗販売は2019年春と全国で最も遅い開店を発表した。

 

関連記事

バンクーバーでマリファナ販売店が2店舗オープン