オンタリオ州進歩保守党（PC）党首選への出馬が噂されていたキャロライン・マルローニー氏が、立候補する意向を記者団に語った。
4人の母であるマルローニー氏（43）は息子2人が出場しているホッケーの試合を観戦中に、記者団の質問に答える形で立候補を認めた。
「約15年続く自由党政権からの変化が必要」と語り、州民は嫌気がさしている、新しい政府を欲していると続け、だから自分が「党首選に立候補する意思を固めた」と語った。
マルローニー氏はこれまで一度も政治の世界を経験したことがない。しかし、父はブライアン・マルローニー元首相と知名度は抜群。さらに、これまで弁護士やビジネスマンとして活躍してきた華やかな履歴を持つ。
今年実施されるオンタリオ州議会議員選挙にも、すでに出馬することが決定していて、党首選立候補に関わらず政界入りを目指していた。
さらに立候補が予想されていたロッド・フィリップス氏が、立候補せずマルローニー氏支持に回ることを表明。着々と態勢を整えている。カナダの保守派メディアグループ、ポストメディアの元理事だったフィリップス氏もPCから選挙に立候補することがすでに決まっている。
これで、元トロント市議ダグ・フォード氏、元オンタリオ州議会議員クリスティン・エリオット氏に続き、正式に立候補者は3人になった。
党首選立候補締め切りは2月16日、3月10日に新党首が決定する。
ブラウン元党首のセクハラ疑惑で急きょ党首選に
オンタリオ州進歩保守党の党首選は、先月25日に前党首パトリック・ブラウン氏がセクハラ疑惑で辞任したため、急きょ実施されることになった。
その後、党会長リック・ディクストラ氏にも性的暴行の疑惑が持ち上がり、辞職を表明。党トップ2人の性的不適切行為による辞任は党内に衝撃を与えた。
さらに州選挙は6月7日に迫っている。支持率で14年間続く自由党政権をリードするPCにとって、今回が政権交代実現の絶好のチャンスとみられている。自由党に対抗できる新党首を選べるかにかかっている。
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