The drug vending machine photo from twitter of My safe project
The drug vending machine photo from twitter of My safe project

薬物の自動販売機が登場した。設置されたのはブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市。カナダでは初の試みとなる。

設置したのは、My Safe Project。ブリティッシュコロンビア大学(UBC)教授で医師のDr. Mark Tyndallが手掛けたプロジェクトで、安全に安心な薬物を提供することで薬物中毒患者の命を救い、更生させていくことを目的としている。

設置された自動販売機は、現在カナダで問題となっている薬物オピオイド中毒患者にモルヒネを提供するもので、処方を受けた登録患者だけがアクセスできるようになっているという。

設置された場所は、バンクーバー市でも薬物中毒者たちが多く生活するダウンタウンイーストサイドと言われる地区。ダウンタウンの東側に位置するためこう呼ばれている。

ここにある薬物中毒患者を対象とした更生施設Overdose Prevention Siteの隣に設置されている。

購入方法は?

気になるのは購入方法だろう。自動販売機と言えば誰でもが手軽に購入できるが、今回の薬物自動販売機はあらかじめ登録された患者のみがアクセスできるという仕組み。

タッチスクリーン式の自動販売機に、登録された患者が自身の手のひらを自動販売機の読み取り装置に当てて本人であることが証明されればモルヒネ出てくる。基本的に無料。

今回の取り組みは試験段階で、登録されているのは8人という。オピオイド中毒患者として登録されている中から選ばれたようだ。

オピオイド過剰摂取による死亡者を減らす

Dr. Tyndallがツイッターで説明しているビデオに登場する登録患者のひとりは、闇市場から購入する日々が続いていたが、闇市場のオピオイドは成分が分からないためいつもロシアンルーレットの気分だったと語っていて、試した販売機から出てきた薬物を受け取ると嬉しそうにDr. Tyndallを見ていた。

今回の試みは闇市場薬物での薬物を過剰摂取し命を落とす危険性を少しでも軽減することにあるという。自動販売機で提供される薬物は成分がはっきりしているため、過剰摂取しないようコントロールされていると説明している。

Dr. Tyndallはビデオの中で、2016年にフェンタニルが登場して事態が一変、薬物中毒者の死亡者数が激増したと語っている。それまではヘロイン患者が一定数いたが状況は安定していたと言う。

ブリティッシュ・コロンビア州では2016年以降、薬物過剰摂取での死亡者数は5,000人以上になっている。

2019年(1月から10月)でフェンタニルに関する死亡者数はBC州で702人、バンクーバーで182人と発表されている。

A patient using drug vending machine photo from twitter of My safe project
A patient using drug vending machine photo from twitter of My safe project