現金給付策CERBで2カ月分を受給しているケースも

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カナダ政府の現金給付策カナダ緊急対応資金援助(CERB)の申請受け付けが4月6日から開始された。

新型コロナウイルス感染拡大で失業や休業により収入が全くなくなった人を対象に月2000ドルをカナダ政府が支給する支援策。

支援対象は、当初の雇用保険(EI)対象外の雇用者や自営業者、フリーランスから、収入がなくなった人すべてと変更になった。そのためEI対象者でもCERBに申請できる。すでにEIに申請している人はCERBへと自動的に移行するため、両方に申請する必要はないと政府は発表している。

EIで申請するか、CERBで申請するか、迷っている人は政府のCOVID-19サイトに解説がある。
https://www.canada.ca/en/services/benefits/ei/cerb-application/questions.html

現在CERBは支給金の受給期間が3月15日からの4週間分(3月15日から4月11日まで)の申請を受け付けている。支給金は申請が受理されてから3日から5日以内に口座に振り込まれるとしている。チェックでの受け取り希望の場合は約10日以内に届く予定。

申請は4週間単位で支給額は一律、申請者の誕生月別に曜日を指定して受け付けている。あくまでも自己申告のようだが、アクセス集中によるシステムダウンを避けるための措置として遵守するよう促している。

この日の会見ではすでに受給した人の中に2カ月分の4000ドルが振り込まれていたケースがあったという。これについてジャンイブ・デュクロ予算庁長官は、現在は3月15日から4週間分の申請を受け付けているため、3月15日から2月11日までの4週間と、その次の4週間分を同時に受け取っているケースがあると説明した。

デュクロ長官は受給する人は、2,000ドルだろうと4,000ドルだろうと、1カ月2000ドルには変わりなく、自身で受け取った金額を管理しなければならないと語った。

受給は4カ月(16週間)のみで、CERBは課税対象となっている。

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