連邦政府、カナダ現金給付策CERBの対象範囲を拡大

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連邦政府は新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入を失った人への経済対策カナダ緊急対応資金援助(CERB)の対象範囲を拡大すると発表した。

これまでは、失業した人や感染して仕事に行けなくなった人、収入が全くなくなった自営業者など、失業の有無にかかわらず収入がゼロになった人を対象としていた。

しかしこれでは仕事は続けているが収入が極端に落ち込んだ人たちが対象外となる。そこで今回の発表では、1カ月1000ドルを上限として収入がある人、季節労働者で雇用保険(EI)期間が切れたが感染拡大の影響で次の仕事に就くことができない人、就職先がみつからない人も含めるとした。

受給条件は同じで、4週間2000ドル、申請期間は4週間を単位とし、最長16週間まで申請可能。受給した給付金は課税対象となる。

申請方法も同じ。オンライン、もしくは電話で申請。オンラインの場合はカナダ歳入庁(CRA)のウェブサイトから申請。アカウント未登録の場合は登録が必要となる。

口座振り込みによる受給を選択した場合は3日以内に、チェックの場合は約10日で届く。

ジャスティン・トルドー首相は朝の定例会見で「仕事があって働いていたり、就職したいと思っている人でも、当面の生活のために支援が必要な人もいるだろう」と述べ、CERBの最初の条件を拡大することにしたと語った。

CERBは4月6日から申請受け付けが開始され、すでに600万人が申請している。

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