アマゾンがメトロバンクーバー3番目のフルフィルメントセンターを設立

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アメリカの通信販売大手アマゾン社は9月27日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーにフルフィルメントセンターを設置すると発表した。

場所はメトロバンクーバーの南西に位置しBC州の州都ビクトリア行きフェリー乗り場が近い、ツワッサンのファースト・ネーションズ(先住民族)の敷地内。アマゾン社が敷地をリースする。

アマゾンのフルフィルメントセンターが先住民族の敷地内に設置されるのは初めて。

広さは45万平方フィートで、書籍、電化製品、おもちゃ、ホームアイテムなどの比較的小さめのアイテムを梱包、配送するセンターとなる。

オープンは2019年の予定で、正確な日程は発表されていないがクリスマス商戦に間に合うように計画中と発表している。フルタイム約700人の雇用を見込んでいる。

カナダ国内でのフルフィルメントセンターはツワッサンで10番目。今年8月にはオタワで起工式が行われた。他にもオンタリオ州、アルバータ州にある。

 

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米シアトルに次いでアマゾンの雇用が多いバンクーバー

 

今回のツワッサンのフルフィルメントセンターはメトロバンクーバーでは3番目となる。

すでにデルタ市とニューウエストミンスター市にあり、フルタイム約800人を雇用している。

これ以外にも、アマゾンのオフィスがバンクーバー市ダウンタウンにあり約1500人を雇用している。現時点ですでにバンクーバーは、本社のあるアメリカ・ワシントン州シアトルに次いで雇用が多い都市となっている。

しかもこれで終わらない。

2020年までにはダウンタウンのDunsmuir Streetにオフィスを開設し約1000人を雇用する予定。

さらに2022年までの完成を予定している、バンクーバー・ダウンタウンの旧カナダポストビル(349 West Georgia Street, Vancouver)をアマゾンのテクノロジーハブ拠点とする計画が今年4月に発表された。約3000人を雇用する予定という。

シアトルとバンクーバーは車で約3時間半。今年4月からは両都市の中心部を水上飛行機で直接つなぐルートが開設された。IT関係者の利用を見込んでのルート開設のため、“Nerd Bird”「ナード・バード(オタク鳥)」というニックネームまで付いている。

さらに今年3月にはバンクーバー・シアトルを高速鉄道で結ぶ計画も発表された。両都市はますます近くなる。

バンクーバーは今年アマゾンが発表するとしている北米第2本社の誘致には失敗したものの、アマゾン関連の雇用は確実に増加している。

 

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