オンタリオ州政府が元BC州首相を財政委員会顧問に任命

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オンタリオ州進歩保守党(PC)政権ダグ・フォード州首相は17日、州の財政再建の第1歩として独立した財政審議会を立ち上げると発表した。

オンタリオ州独立財政審議会を率いるは、ブリティッシュ・コロンビア州元州首相ゴードン・キャンベル氏。2001年から2011まで自由党政権で州首相を務めた。

BC州自由党は保守色が強く、連邦自由党や他州の自由党とは一線を画す。

キャンベル氏の他には、法廷会計士アル・ロゼン氏と連邦高級官僚マイケル・ホーガン氏が任命された。

審議会と詳細な会計検査にかかる経費は100万ドルと発表。3氏への報酬は各5万ドルと公表した。

フォード州首相は「州民に、完全で、正確なオンタリオ州財政を提供したい」と記者会見で述べ、「州民は自分たちの税金がどこに行って、どのような無駄遣いがされて、PC政権がどのように改善するか知る権利がある」と語った。

報告は今年8月30日までに提出されることになっている。

州財政の調査と改善PCの選挙公約でもある。公約したことを一つひとつ実行していく姿勢を見せるための今回の措置とみられている。

 

自由党政権時代の監査役は歓迎

 

オンタリオ州では自由党政権時代に会計検査院長官ボニー・リシク氏が選挙前報告書を発表している。

その中で自由党政権は負債額について過小評価していると報告した。報告書では、自由党政権が示した負債予測額は、2018‐19年が67億ドルなのに対してリシク氏は117億ドルと試算、2020‐21年では自由党政権の65億ドルを125億ドルになると指摘している。

今回のフォード政権の再調査について、リシク氏は歓迎を表明している。

 

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