NB自由党ガラント州首相、不信任で辞任

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ニューブラウスウィック(NB)州自由党政権が不信任でブライアン・ガラント州首相が辞任に追い込まれた。

9月24日に実施された選挙で、進歩保守党(PC)が22議席で最大議席を獲得したものの過半数に及ばず、自由党前政権が20議席ながら少数派政権として発進するという異例の議会開会となっていた。

その理由は、People’s Allianceが3議席、グリーン党が3議席を獲得し、この2党との協力で政権運営できる可能性があったためで、まずは自由党政権が引き続き政権政党として10月23日議会開会の式辞を行った。

しかしこの日の信任決議で、不信任25、信任23で、不信任が決定。ブライアン・ガラント州首相はこれを受け、州首相辞任を発表。副総督に辞任の意思を告げ、進歩保守党による少数派政権を推薦した。

不信任は進歩保守党22票とPeople’s Allianceが3票、グリーン党は自由党を後押しした。

 

 

ガラント州首相、州をまとめきれなかったことを悔やむ

 

ガラント州首相は、「この4年間で州をまとめることができず申し訳ない」と語った。二カ国語公用語の有益性を活かしきれず、州を分断することになったと語った。

ニューブランズウィック州はカナダ国内でも唯一英仏両語を公用語としている州。今回の選挙では、英語圏とフランス語圏の言語境界線と、北と南という地理的境界線で、票が分かれたことが分かっている。

議席数では進歩保守党よりも少なかったものの、得票数では自由党の方が多く、ねじれた結果になっていた。

ガラント党首は今後、野党党首として自由党党首を続けるか、辞任するかの判断を近いうちに発表すると語った。

 

 

ヒグスPC少数派政権誕生へ

 

PC党首ブレイン・ヒグス氏は記者会見ですぐに政権発足の準備に取り掛かると語った。記者からフランス語ができないことを聞かれると「問題ない」と一蹴した。

PCとともに不信任としたPeople’s Allianceクリス・オースティン党首は、PCと協力していくとしながらも、公式な連立は組まず、政策ごとの協力となると語った。ただPCを信任することは約束した。

ヒグス党首は選挙直後からガラント党首に辞任を求めていた。長い5週間がようやく終わりPC政権が誕生する。同党首は来週にでも閣僚の宣誓を終え、11月20日には開会の式辞を行いたいと語った。

 

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