NB州選挙で保守党が僅差で勝利、自由党は政権継続を模索

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ニューブランスウィック(NB)州で24日に実施された選挙は、進歩保守党(PC)が22議席で最多議席を獲得した。次いでそれまで多数派与党だった自由党は21議席。グリーン党と人民連盟(PA)が各3議席を獲得した。

NB議会は49議席。25議席以上で過半数となり多数派政権を組める。しかし今回は主要2大政党が過半数を取れなかったため、少数派政権となる。

この少数派政権をどちらが取るかで現在駆け引きが行われている。

 

自由党ガラント党首、副総督と面会して政権維持を訴え

 

今回は第2党になった自由党のブライン・ガラント党首が25日にジョセリン・ロイ-ヴィエヌー副総督に面会。前夜の選挙結果について話し合ったという。

面会後に記者会見を開いたガラント党首は、副総督が議会で信任決議を受けるまでガラント党首が州首相を継続することを了承したと語った。

しかし最多議席を獲得したPCブレイン・ヒグス党首は、副総督事務所に確認すると副総督はガラント党首が州首相を継続することを了承していないということだったと記者会見で明らかにした。

現在は結果が僅差の選挙区で再集計が行われている。その結果が出るのが10月5日。副総督は、ガラント党首に議会で信任が得られるかを確かめ、最終結果が出た後さらに話し合いが必要と語ったと副総督事務所側は説明している。

 

進歩保守党政権でも第3党の協力が必要、ヒグス党首に必要なのはフランス語圏党首

 

ヒグス党首は最多議席を獲得したPCが政権を取るべきで、その準備はできていると語った。ただ少数派政権となるため、グリーン党、もしくはPAの協力が必要となる。

ヒグス党首はすでにグリーン党デイビッド・クーン党首と話をしたことを明らかにし、できれば早いうちにPAクリス・オースティン党首と話し合いを持ちたいと語った。

PCヒグス党首の最大の課題はフランス語。ニューブランスウィック州はカナダで唯一英語とフランス語の両語を公用語としている州。しかしヒグス党首はフランス語ができないため、フランス語圏の州民にも支持を得られる党を選ぶ必要性を示唆している。

グリーン党クーン党首は、すでに自由党とPCと話したと語り、グリーン党の今後の方針についてはこれから考えると語った。

今後は最終結果を待つことになる。自由党は議席数では第2党になったが、得票数では37.8パーセントと最も多い。最多議席のPCは31.9パーセント。そのため、最終結果の後、自由党ガラント党首が議会を招集し、信任決議によって政権を決めることになるのではとみられている。

そのための第3党となる2党への根回しが必要となる。

 

オンタリオ州に続き、進歩保守党が躍進

 

今年6月のオンタリオ州議会で進歩保守党が政権奪取に成功したのに続き、またしても進歩保守党がニューブランズウィックでは僅差ながら勝利した。

これで今年の州議会議員選挙で自由党は2連敗となる。

次は10月1日のケベック州。ここでも保守系CAQの勢いが調査結果で示されている。カナダ地方政治の勢力図が青く染まるのか?

来年にはアルバータ州での選挙も控えている。今後も地方選挙に注目が集まる。

 

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