バーナビー市のキンダーモーガン社トランスマウンテンパイプライン拡張工事の現場では、反対デモが続いている。
デモを行うこと自体に問題はないが、このパイプライン拡張工事現場付近でのデモについては、BC州最高裁判所から現場5メートル以内に近づかないことという裁判所命令が出されている。
これに違反した場合は周辺を警備している連邦警察（RCMP）に逮捕される。ほとんどは後日裁判所に出廷することを条件にすぐに釈放されるが、出廷しなければ罪に問われる。それでも反対デモに参加する反対派は後を絶たない。
24日夕方までの逮捕者は173人に上った。3月に入って反対派のデモ活動が大規模になった理由には、キンターモーガン社は、3月26日までにバーナビー市の工事現場となる場所で初期工事となる木の伐採を終えてしまわなければ、8月以降に工事を開始しなければならないという条件があるからだ。そうなれば工事はさらに遅れることになる。
3月26日を期限としている理由は、春以降この地に巣を作るためにやって来る渡り鳥に影響を与えるからだという。そのため今回の反対派が繰り返しているデモは、工事を少しでも遅らせるという目的があった。
ただキンターモーガン社は24日には初期工事を終えたと発表した。それでもその後も反対派のデモは続いている。
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