マニトバ州北部で見つかった男性2人の遺体を容疑者と断定

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ブリティッシュ・コロンビア(BC)州連邦警察(RCMP)は、マニトバ州北部で発見された男性2人の遺体を指名手配中だった容疑者BC州ポート・アルバーニ出身のカム・マックリード容疑者(19)とブライヤー・シュメジェルスキー容疑者(18)と断定したと発表した。

司法解剖の結果は明らかにしなかったが、死因は銃による自殺の可能性が高いとしている。遺体が見つかった付近には銃があったという。

遺体が見つかったのは今月7日午前10時頃。それから数日は経っているとしたものの、はっきりとした死亡日時は分かっていないと発表している。

RCMPは、最後に監視カメラが2人を捉えたあと数日が経ち、警察がマニトバ州ギラムを捜索している時にはまだ生きていたという証拠があると語った。

事件は二転三転して犯人自殺という結末に

マニトバRCMPは今月7日、マニトバ州北部で男性2人の遺体を発見したと発表した。遺体は、BC州で3人が殺害された事件の容疑者2人と確信していると語った。

この時の記者会見では、司法解剖をしていないため確定とは言えないとしながらも、2人と確信していなければこの時点で記者会見をして発表しないとほぼ確定との認識を示した。

遺体は捜索中の警察官が7日午前10時頃に発見した。先月22日に見つかった2人が乗り捨てたと思われる焼け焦げた乗用車が見つかった場所から8キロメートル離れたやぶの中だった。

今月2日にネルソン川沿いで見つかった使用されていない船の近くで、7日には2人に関連する所持品が見つかり、付近を捜索したところ所持品が見つかった場所から約1キロメートルの場所で遺体が見つかったと発表した。

この時は遺体の近くにも2人と証拠付ける遺留品があったとだけ発表したが、12日はそれが銃2丁だったことを明らかにした。

7日午後3時(太平洋標準時)から記者会見したBC州RCMPは、殺人容疑で全国指名手配されていたマックリード容疑者とシュメジェルスキー容疑者とみられる遺体がマニトバ州で発見されたことを受け、2人以外に犯人を捜索することはしないと語り、事実上、2人がBC州3人殺害の犯人と断定した。

発表はされなかったがこの時にはすでに銃が押収されていることから、警察が3人の殺害は2人の犯行と断定したとみられる。

事件は7月15日に男女の遺体がBC州北東部で見つかってから一転、二転と急展開をみせた。

見つかった男女は17日にオーストラリア人男性ルーカス・フォウラーさん(23)とアメリカ女性チャイナ・ディーズさん(24)と判明。銃殺されていることが明らかにされた。

19日には身元不明の男性の遺体がやはりBC州北部で見つかった。近くには焼かれた乗用車があった。遺体はブリティッシュ・コロンビア大学で教べんを執っていた生物学者レオナルド・ディックさん(64)と判明した。

時期を同じくしてBC州ポート・アルバーニ出身の青年2人が行方不明となっていることが発表され、BC州で3人が殺害され、2人が行方不明という事件がほぼ同時に起こった

当初BC州RCMPはこれらの一連の事件に関連性はないとしていた。しかし、22日にマニトバ州北部で焼かれた乗用車が発見され、23日に行方不明の青年2人がディックさんを殺害、ファウラーさんとディーズさんの殺害にもかかわっているとしてマックリード容疑者とシュメジェルスキー容疑者を全国指名手配した。

その後、車が発見された付近から目撃情報があったギラム周辺を徹底的に捜索。しかし手掛かりが見つからず一時は捜索を縮小した。

それから7日に所持品を発見し、同日遺体発見となった。

7月19日に発見された焼かれた乗用車は容疑者のもので、22日にマニトバ州で発見された焼かれた乗用車はディックさんが所有していたものだった。