カナダポスト労働組合(CUPW)によるストライキは26日、5日目に突入。この日の午前9時からブリティッシュ・コロンビア州のメトロバンクーバーでストライキが始まった。
対象となるのは、バンクーバー市、バーナビー市、リッチモンド市、ノース・バンクーバー市、ウエスト・バンクーバー市。約3,500人がストライキに入った。
リッチモンドには国内でも最大規模のトロントと同様の集配センターがあり、約1600人が働いている。さらにこの集配センターは国内にある3つの国際郵便が送られてくるセンターでもあり、ここの機能が止まると全国に影響が出る。
この日はメトロバンクーバー以外にも、オンタリオ州サドベリーとニュー・ブランスウィック州セントジョンで午前零時1分から、オンタリオ州ナイアガラ・フォールズ市では午前10時から始まっている。
22日に全国で4都市から始まったストライキは、ほとんどが24時間で終え次の都市でのストライキに入っている。
しかし23日からのトロントでは2日に渡りストライキが実施された。現在はすでに終了している。
バンクーバーでのストライキもいつまで続くのかはっきりしていないと一部報道では伝えている。
週末にもカナダポスト側と交渉再開か?
今年1月から続けられている労使交渉は協定内容で合意に至らないまま、今年8月にはCUPWによるストライキ決行が承認され、今月22日からストライキに突入した。
ストライキは交代制で実施されるため、全国一斉に郵便物や小包の配達が止まるわけではないが、集配が遅れることになる。
両者は今週末にも話し合いを持つ予定と一部で報道されている。
特に23日からのトロントやこの日のバンクーバーでは、ハブとなる集配センターでストライキが実施されているため、全国的な配達の遅れが生じるとカナダポストが発表している。
カナダでは今月17日にマリファナが解禁となり、多くの州政府はオンラインでの販売を開始している。配送に利用しているのはカナダポスト。販売が始まった翌週からのストライキ決行でマリファナの配達が遅れることに対して、カナダポストは謝罪している。
BC州では現在選挙制度改革のための住民投票が始まっている。郵送による投票で、今回のストライキが影響するかについては、11月末までの期間を設けているため問題ないだろうとBC州政府は語っている。
ただストライキは長引く可能性もあり、そうなれば影響することは避けられない状況となる。
CUPW announces next job action in Vancouver starting at 9 am local time. Rotating strikes already under way in Saint John NB, Sudbury ON and Niagara Falls ON. Employees back at work in all other locations. https://t.co/bxq6HNAfDJ
— Canada Post (@canadapostcorp) 2018年10月26日