トルドー首相、不利な合意なら撤退の方が望ましい:NAFTA交渉で

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ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市を訪問していたジャスティン・トルドー首相は、現在アメリカと交渉中の北米自由貿易協定(NAFTA)について、カナダにとって不利な合意内容になるならNAFTAを締結しない方が望ましいとの見解を4日、改めて強調した。

NAFTA交渉は8月28日にクリスティア・フリーランド外相がワシントンDC入りしてアメリカとの交渉を続けている。8月31日が合意期限とされていたが、話し合いは合意に至らず、5日から交渉を再開している。

5日に記者団に囲まれたフリーランド外相は、カナダ、アメリカ、両方の交渉チームが調整を続けていることを強調。8月31日の時点で悲観的だったコメントは影を潜め、再び「建設的に交渉が続けられている」と前向きなコメントに終始した。

報道によれば、カナダの酪農業への保護措置制度が焦点となっているとも言われ、この点についてどこで折り合いをつけるかに注目が集まっている。トルドー首相は保護政策で譲歩するつもりはないと4日の記者会見で改めて強調した。

トランプ大統領のNAFTA交渉に関する発言は二転三転している。

 

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