連邦新民主党（NDP）ケネディ・ステュワート議員が、ブリティッシュ・コロンビア（BC）州最高裁判所に出頭し、自身の有罪を認めた。
BC州バーナビー市バーナビー・サウス選挙区選出のステュワート議員は、キンダーモーガン社のトランスマウンテン・パイプライン拡張工事に反対して3月23日にバーナビー市の工事現場でデモを実施し逮捕された。
バーナビー市にあるトランスマウンテン・パイプライン拡張工事現場では、大きな衝突はないものの反対派によるデモが継続的に行われている。
ステュワート議員は連邦グリーン党エリザベス・メイ党首と一緒に3月23日のデモに参加した。
BC州最高裁判所は、この工事現場の5メートル以内に入らないよう裁判所命令を出している。この裁判所命令に反したとして2人とも逮捕された。その様子はメディアでも報道され、2人とも逮捕されることを覚悟でデモに参加したと語っていた。
裁判所侮辱罪を適用も選挙には影響なし
逮捕された当時は民事上の責任が問われるとされていたが、5月14日に裁判所侮辱罪が適用されることになった。しかし刑法違反ではないため前科はつかない。
ステュワート議員には500ドルの罰金が科せられた。この日裁判所に出頭したステュワート議員は、裁判所の前で記者の質問に応じ「全ての行為について自分が全責任を持つ」と語った。そしてパイプライン建設には反対し続けることを明言した。
ステュワート議員はすでに今年実施されるバンクーバー市長選に出馬することを今月5日に表明している。今回の侮辱罪は刑法違反ではないため、選挙への出馬には影響しないとみられている。
同じ罪に問われているメイ党首は今月28日に出頭する予定になっている。
