カナダポスト労働組合がストライキを承認

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カナダの郵便局カナダポストの労働組合CUPWが11日、労働交渉が決裂した場合にストライキを実施することを賛成多数で承認した。

CUPWは労働協約で昨年から労働省との交渉が続いている。今回の承認で、もし9月26日までに協約で合意に至らなかった場合は、労働組合のストライキ、もしくは施設封鎖が実行される可能性が出てきた。

パトリシア・ハイデュ労働相の広報担当は、労働相が調整役を任命して交渉を続けていると声明で明らかにした。

CUPWは協約合意の条件に、時給の引き上げ、福利厚生の改善などを求めているが、政府からの回答は承認できるものではないと発表している。

さらに組合は従業員に直接かかわる条件以外にもカナダポストのサービス範囲拡大なども要求している。その中には、金融サービス、生鮮食品デリバリーサービス、環境に優しい車両の導入などが含まれている。

カナダポストが前回施設封鎖を実行したのは2011年。その時は当時の保守党政権が強制的に職場復帰を国会動議で可決した。2016年にもストライキの可能性があったが、直前で合意し回避された。