フリークエント・フライアー・プラグラム(FFP)エアロプランを運営するエイミアが2日、エアカナダがエアロプラン買収のために提示した買収額を拒否したことが分かった。
エアカナダは7月、国内の大手金融機関TD銀行とCIBC、クレジットカード会社ビザカナダの4社で、現金2億5000万ドルと約20億ドルのエアロプランポイント負債引き受けを買収額として提示していた。
4社は現金提示を3億2500万ドルに引き上げたが、エイミアは提示金額がエアロプランの価値と一致しないとして提示を拒否すると発表した。
エアカナダは8月2日を回答の期限としていた。
FFP利用者注目、エアロプランがワンワールドとの提携も視野に
エイミアはこの日、ワンワールドとの提携を模索していることも明らかにした。ワンワールドは日本航空やアメリカン航空、キャセイパシフィック航空などが参加している航空会社グループ。
エアカナダが参加しているスターアライアンスとはライバル関係にある。
もしワンワールドと提携すれば、利用者にとってはポイント加算の可能性が大きく広がることになる。
FFPでポイントをためている利用者にとっては、今後もエイミアの動向に注目だ。
エアカナダのFFPだったエアロプラン
エアロプランは1984年にエアカナダのFFPとして創設された。その後、2002年に別会社とし、2005年に完全子会社化、2011年にデータ分析会社エイミアとしてブランドの再構築を図った。
エアロプランは長年CIBCのエアロゴールド・ビザと提携していたが、2013年に提携を解消、TD銀行と提携した。
しかしエアカナダは今年初めに、エアロプランとの提携解消を発表。2020年には独自のFFPを構築する計画を発表していた。