カナダ初ULCCスウープ第1便が就航

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新航空会社スウープの第1便が20日ハミルトン空港を飛び立った。カナダ第2の航空会社ウエストジェット社が手掛ける超格安航空会社ULCCだ。カナダの格安航空会社競争に一石を投じるか注目されている。

 

まずは国内5空港を結ぶ

 

20日の早朝にハミルトン空港(オンタリオ州)を飛び立った第1便は、アボツフォード空港(ブリシッテュ・コロンビア州)に到着した。

当面は、この2空港とウィニペグ(マニトバ州)、エドモントン(アルバータ州)、ハリファックス(ノバスコッシア州)の5空港間で運航する。

機材はボーイング737-800NG(189席)、まずは2機を所有し、今年末までには6機へ、2019年には10機まで増やす計画という。

本社はアルバータ州カルガリー市。

 

ULCCだけに座席以外は追加料金

 

運賃は片道(全て税込)で、アボツフォード・ウィニペグ間が49ドル、ハミルトン・ハリファックスが99ドル、アボツフォード・ハミルトンが129ドルから。

ULCCのため、ほぼすべてのサービスに料金が加算される。

例えば、機内持ち込み荷物は座席下に入る大きさが1人1個まで無料。それ以上は36.75ドルから。預け入れ荷物は1個26.25ドルから。荷物追加料金について詳しくはこちら

シートを予約時に選択したい場合は5ドルから。詳しくはこちら

その他にも、ウェブサイトで対応できるサービスを電話で受ける場合は15ドル追加料金がかかる。

 

社長のグリーンウェイ氏はピーチも手掛けたLCC仕掛け人

 

今年3月5日にスウープ社長に就任したスティーブン・グリーンウェイ氏は、20年以上航空会社やリワードプログラムなどの関連事業に関わっている。

LCCでは日本初のLCCとして2012年3月から関西国際空港を起点に就航したピーチ(全日空)やオーストラリアのバージン・ブルー(現在バージン・オーストラリア)、最近では日本にも東京などに乗り入れているシンガポール航空の中長距離LCCスクートの立ち上げから携わっている。

カナダ国内ではスウープが初のULCCとなる。すでに国内10都市を結んでいるアルバータ州エドモントンを拠点とするLCCフレア航空と競合するとみられている。

カナダでULCCが成功するのか。20日にCBCのインタビューに答えていたグリーンウェイ氏はカナダ国内で競合することでULCCが成長できると自信を見せていた。