失業率が過去最低水準に改善

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カナダ統計局は5日、2017年12月の失業率が5.7パーセントと発表した。前月から0.2パーセント改善、1976年に統計を始めて以降で最も低い水準となった。

前年同月の2016年12月には6.9パーセントだった失業率は1年で大きく改善。リーマンショック前の最も低い水準だった2007年10月の5.8パーセントよりも低い数字となった。

就業者数は78,600人で、フルタイムが23,700人。エコノミストの予測を大きく上回った。これで就業者数は連続13カ月増となった。

地域別では、好調だったのはケベック州とアルバータ州で、それぞれ26,000人以上。失業率もケベック州で0.5パーセント改善し4.9パーセント、アルバータ州では0.4パーセント改善し6.9パーセントだった。

産業別では製造業で3.5パーセント増、サービス業で2パーセント増。

2017年の統計は、就業者数422,500人、フルタイム394,200人と大きく改善。年齢別では、55歳以上の就業者数が5.3パーセント増と多く、労働市場の主力となる25歳から54歳までの2.9パーセントを上回った。

今回の報告書発表後、この日のカナダドルは米ドルに対して一時80.78米セントと0.9パーセント上昇。2017年9月27日以来の高値をつけた。

今回の大幅な失業率改善で、カナダ銀行が今月にも金利を引き上げるのではと予測されている。