激しい竜巻が襲ったオタワ、一夜明け甚大な被害の状況が明らかに

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カナダの首都オタワ(オンタリオ州)と隣接都市ガティノー(ケベック州)地区を襲った激しい竜巻は、甚大な被害を残して去っていった。

昨日午後5時頃に同地区を襲った竜巻の被害は、一夜明けてその大きさが徐々に明らかになっている。

 

竜巻被害の残骸が街中に散らばる、停電は20万戸

 

竜巻の通り道となった地区では、壊れた家屋や折れた木々などの破片や残骸で覆われた。地元のテレビ局や地域の人々がSNSに掲載する動画や写真は、竜巻の威力の大きさと被害の甚大さを叙述に物語っている。

オタワの電力会社ハイドロオタワによると、同地区での停電は17万1000戸。ケベック州の電力会社ハイドロケベックは11万4000戸で停電していると22日に発表している。元通りになるには最大で数日以上を要すると伝えている。

オタワ市は、市の緊急サービス職員が被害を受けた地区を一軒ずつ訪問して住民を確認するとしている。

今後は清掃作業が必要になるがまずは危険な家屋がないか調査して作業の安全を確保する必要があるという。

被害が明らかな家屋だけでなく、一見は影響を受けていないように見える家屋でも、少しの衝撃で崩壊するような家屋がある可能性もあるとみている。

Ottawa Emergency and Protective Servicesは崩れる可能性のある危険な家屋には近づかないよう注意を呼び掛けている。

現在のところ、地元メディアによれば同サービスが把握している情報ではケガ人は30人、重傷は5人。

オタワ病院では昨晩6人が搬送されたと報告している。死亡者は報告されていない。

 

今回のオタワ竜巻の強度はEF2

 

カナダ環境省によれば、今回オタワ地区で発生した竜巻は、竜巻の強度を0~6段階で示すEFスケールでは2だったという。

EF2は風の強さが時速179~218キロメートル。今回は約200キロメートルだったと判断している。

竜巻はその通り道に大きな被害を残していくが、それ以外のところではほとんど被害はない。今回の被害も、通り道となった場所では甚大な被害となっているが、範囲は小さいとみている。

 

関連サイト:

首都オタワで巨大な竜巻が発生、甚大な被害が予想される

 

 

SNSに掲載されたオタワを襲った竜巻の被害

 

 

 

 

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