ホワイトキャップス3連敗で最下位に沈む

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Vancouver Whitecaps vs Sporting KC, BC Place, July 13, 2019; Photo by ©Preston Yip
連敗脱出を目指したバンクバーバー・ホワイトキャップスFCと、スポーティングKCの対戦。2019年7月13日、バンクーバーBCプレース。Photo by ©Preston Yip

MLSシーズンも前半折り返しプレーオフ進出に向けて夏モード全開。しかしホワイトキャップスはこの日最下位まで沈んだ。

久しぶりのホームゲームとなった13日のスポーティング・カンザスシティ戦。ここまで5試合連続白星なしとなかなか浮上するきっかけがつかめないホワイトキャップスは、なんとかホームで勝利して前半を終えたいところだった。

先制はスポーティング。27分にホワイトキャップスDFアドナン(#53)がオウンゴールし、先制点を献上した。後半に入り追い上げたいホワイトキャップスだったが、56分、スポーティングが追加点で0-2。さらに90分にもダメ押しのゴールで0-3と試合を決めた。

これで3連敗。5月25日の勝利以降、6試合連続で白星なし。この日の試合で21試合を終え、4勝9敗8分、勝ち点は20。同日に最下位だったコロラド・ラピッズが同点で勝ち点1を獲得し勝ち点で並んだため、勝ち数が少ないホワイトキャップスが最下位に沈んだ。

 

カナディアン・チャンピオンズシップでも苦戦

ホワイトキャップスの白星欠乏症はMLSレギュラーシーズンだけではないようだ。

現在カナダ国内のプロチームが参加しているカナディアン・チャンピオンズシップ(CC)でも、格下カバルリーFCに勝ちきれず0-0の引き分けに終わった。

CCはCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)が主催する国別クラブチーム戦CONCACAFチャンピオンズリーグへの出場権を獲得するためのカナダ国内トーナメント。

MLS(メジャーリーグサッカー)に所属する3チームは、ホワイトキャップス、モントリオール・インパクトが3回戦から、昨年優勝のトロントFCは準決勝から参加するというアドバンテージをもらっている。

今季からカナダ独自の国内リーグ、カナディアン・プレミアリーグが始まった。2026年カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共同開催が決まったFIFAワールドカップに向けて、カナダでサッカー選手を育成するために設立されたリーグで、今季からCCに参加している。

カバルリーFCもカナディアン・プレミアリーグに所属するチームで、1回戦から勝ち上がってきた。そのチームにMLSのホワイトキャップスが無得点の引き分けに終わった。これはもうかなりの重症と言うしかない。

ホーム&アウェイ方式のため、次はホームBCプレースで24日に第2試合を行う。ここで勝てなければ、ホワイトキャップスのCC敗退が決まる。