ホワイトキャップス白星遠く…LAギャラクシーに惜敗

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Vancouver Whitecaps vs LA Galaxy, April 5, 2019; Photo by ©Preston Yip
バンクーバー・ホワイトキャップス対LAギャラクシーの一戦。2019年4月5日BCプレース。Photo by ©Preston Yip

今季初白星の絶好の機会をみすみすと逃した。サッカーの試合で絶好のゴールチャンスはそうはやってこない。これを決められなかったことが、ここまでのホワイトキャップスの無勝を物語っていた。

4月5日(BCプレース:22,120)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 0‐2 LAギャラクシー

試合開始1分、ホワイトキャップスがPKのチャンスをつかむ。しかしDFアドナン(#53)がこれを外す。試合が動いたのは63分。ギャラクシーDFステレス(#5)が決めて1-0。71分には1点目のアシストをしたFWイバヒノビッチ(#9)がゴールし2-0とした。

 

得点力不足か、それともディフェンス力か

PKはあまりにもあっけなかった。ここまで今季1勝もしていないホワイトキャップス。勝ち点は前週BCプレースで対戦したシアトル・サウンダーズFCとの引き分けのみ。それでも試合内容は良かったと語ったマーク・ドスサントス監督は一戦一戦着実にチームが良くなっていることを実感しているようだった。

そうして迎えたこの日のLAギャラクシー戦。チャンスは思いもかけず試合開始1分にやって来た。相手の反則でPKのチャンス。このチャンスにボールを蹴ったのはDFアリ・アドナン(#53)だった。ホワイトキャップスとしてはこの日が2回目の出場。3月にイタリアのセリエAウディネーゼ・カルチョから6月末までのレンタル移籍で加入したMLS初のイラク出身選手。ここで決めればリードして今季好調のギャラクシーを攻めることができるはずだった。

ここは慎重にも慎重にPKを…と思ったが、アドナンが見せたのはパネンカ。相手GKが強いボールが来ると思って構えているところにフェイントのような緩いボールを出すシュートで、これが不完全なままギャラクシーGKビンハムに押さえられ、あっけなくノーゴールに終わった。

今日こそはと盛り上がった会場の歓声は一気にため息に。その後も前半はチャンスを作るもGKの好守に阻まれ得点することはできなかった。

しかし後半に入り試合が硬直する中での63分、先制点を決めたのはギャラクシーDFステレス。これが「かなり精神的にダメージだった」とドスサントス監督は振り返った。

「前半はすごくよかった。今シーズンで一番いい前半だった」と言うほど。しかし「ペナルティでゴールできなくてがっくりきたが、その後2回チャンスがあってそれでも0-0だった。そして先取点を取られた」、それが選手に大きく響いたという。しかも点の取られ方も「自分たちで招いた失敗だった」と監督。絶好のチャンスを生かし切れず、結局自分たちのミスから失点して白星を逃したことに「すべての選手は自分の責任」と語り、「全員を信頼している。よくなるかと言われれば良くなる」とまだまだ発展途上を強調した。

これで3月2日の開幕から5試合で0勝4敗1分け。勝ち点はわずかに1。得失点差は-5。順位は西カンファレンス12チーム中11位。ここからどう浮上していくのか。MFフィリペ(#8)は「努力するしかない」と語り、MFテイバート(#31)は「チームとしてはいい感じにまとまってきている」とこれからに期待を寄せた。ドスサントス監督は夏のトレード期間に新選手が加入する可能性についてもこの日の記者会見で言及した。

4月のホームゲーム

4月17日(水)7pm ロサンゼルス・フットボールクラブ戦

4月27日(土)2pm フィラデルフィア・ユニオン戦

5月のホームゲーム

5月10日(金)7pm ポートランド・ティンバーズ戦

5月15日(水)7pm アトランタ・ユナイテッドFC戦

5月25日(土)4pm FCダラス戦

5月31日(金)7pm トロントFC戦

バンクーバー・ホワイトキャップスFCサイト: https://www.whitecapsfc.com/

 

ホワイトキャップス、サウンダーズに同点で今季初の勝ち点1