メトロバンクーバーのスカイトレイン組合もストライキを承認

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バンクーバーでスカイトレインも運行停止の可能性が出てきた。

カナダ第3の都市ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーの公共交通機関スカイトレインの職員で構成される労働組合CUPE7000が21日、ストライキ実行を決定した。

組合は20日、21日の両日に集会を開き、21日にストライキ実行の是非を決める投票を実施。組合員87パーセントが参加した投票は、賛成96.8パーセントでストライキ実行が決定したと発表した。

ストライキを実施する場合、72時間前には告知される。現時点で、ストライキ実施の日程などは決まっていないとしている。

メトロバンクーバーの公共交通機関を運営管理するトランスリンク社のスカイトレイン部門を担当するのはBCラピッド・トランジット・カンパニー(BCRTC)。

BCTRCと組合はこれまで交渉を続けていたが行き詰ったと発表していた。ただ、11月28日から仲介役を入れて8日間の交渉を予定している。

組合側は仲介役を入れる前にも話し合いを持つ用意があると語っていて、ストライキ回避のための努力を強調している。

メトロバンクーバーではバス・シーバスがストライキ実行中でさらに打撃も

メトロバンクーバーでは現在、バス・シーバスの運転手らによるストライキが実施されている。

11月1日から部分的に運休するストライキを続けていたが、14日に再交渉が決裂。労働組合は20日、バス・シーバスの完全運休ストライキに突入すると発表した。

完全運休となるのは11月27日(水)から29日(金)までの3日間。その間、公共交通機関を利用して通勤通学をしている利用者は代替手段を余儀なくされる。

これでスカイトレインが完全運休するとメトロバンクーバーの公共交通機関は完全停止となる。

今後、トランスリンク側と労働組合側の交渉が再開されるかどうかがカギとなる。