労使交渉決裂でメトロバンクーバーのバス運転手ストライキさらに強化へ

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交渉は決裂した。ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーで実施されているバス運転手らによるストライキは、15日からさらに強化されることになった。

バス運転手らで組織する労働組合は14日、コースト・マウンテン・バス・カンパニー(CMBC)との労使交渉が決裂したと発表。ストライキはこれまで以上に強化されると語った。

交渉では労働環境改善ではほぼ合意したものの、給与面で折り合わなかったという。「(交渉再開前から)疑っていた通り、会社側は我々の要求を真剣に考えていなかったということが分かった」と語った。「明日からストライキはさらにエスカレートする」と警告した。

15日には運転手らは8時間労働のみとし時間外業務を停止するという。これにより約10パーセントから15パーセントのバス運行に影響するとみられている。

さらに18日、20日、22日にも同様の措置を取ると警告した。

CMBC親会社トランスリンクは、利用者はウェブサイトやツイッターで随時最新情報をチェックするよう呼びかけている。

トランスリンクの専用ホームページ https://alerts.translink.ca/
ツイッター https://twitter.com/translink

CMBCはこれまでにない最高の条件と主張

CMBCは給与面については、これまで通りの引き上げ率を提示したと語った。労使交渉が決裂した10月31日から組合側の要求は法外過ぎて対応するのは難しいと語っていた。

今回CMBCが発表した詳細によると、給与引き上げ率は4年間でバス運転手が9.6パーセント、メンテナンススタッフなどは12パーセントだった。金額にすると最高年収69,900ドルのバス運転手で6,100ドルの引き上げ、メンテナンススタッフなら年収88,000ドルが約10,000ドル引き上げられる。

CMBCは今回の提示額は、BC州の他の公共機関組合との協定よりもはるかに大きいと主張し、もっと現実的になるべきだと語った。

労働組合代表ギャビン・マックガリグル氏は、トランスリンクCEOケビン・デスモンド氏は年間25パーセント引き上げられ約500,000ドル、CMBマイケル・マックダニエル社長も現在の職に就いて1年半だが、給与引き上げ率は18パーセントで給与は372,000ドルだと2人ともカナダの首相より多くもらっていると反論している。

ストライキはしばらく続くことが予想されている