ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーの公共交通機関スカイトレインが10日から運行停止することが分かった。
昨日、ストライキ実施72時間前通達をした労働組合CUPE7000は今日の正午前に詳細を発表。スカイトレインの運行を全便運休するストライキを実施することを明らかにした。
全便運行停止は、12月10日(火)午前5時から3日間。12月13日(金)午前5時には運行を再開する。
運行停止となるのは、エキスポラインとミレニアムライン。カナダラインとウエストコースト・エキスプレスは対象外。
トランスリンクBCRTCはバス増便を示唆
メトロバンクーバーの公共交通機関トランスリンク社のスカイトレイン部門BCラピット・トランジット・カンパニー(BCRTC)は、組合がエキスポ、ミレニアムライン利用者平日一日15万人を利用するやり方は受け入れがたいと声明を発表。組合の決定は非常に残念と語っている。
BCRTCはトランスリンクと協力してストライキ期間中はバスを増便することを検討しているという。ただ代替手段の確保も促している。
バス運転手らのストライキ手法を参考か?
メトロバンクーバーでは先月バス・シーバスの運転手らによる労働組合ユニフォが同様の手法を用いて労使交渉を合意に持ち込んだ。
11月1日から部分運休でストライキを実施していたユニフォは、11月20日、27日からバス・シーバスを3日間に限り完全に運行停止すると発表した。
そして26日午後に協議の場を持ち、27日午前零時30分頃に合意を発表。直前で完全ストライキを回避した。
CUPE7000代表トニー・レベロ氏は昨日CTVバンクーバーのインタビューに答え、「模倣することは考えていない」と語っていたが、結果的に同じような完全ストライキの手法となっている。
昨日の時点では、週末も話し合いを続ける用意があると語っていたが、ユニフォのように直前の合意でストライキ回避となるかは不透明だ。
CUPE7000は、ストライキ決行を先月賛成多数で承認。給与面と長時間労働や病気休職などの労働環境の改善を訴えている。