デイビーズ、カナダ代表戦に不参加、凱旋試合はお預け

241

昨季までMLSバンクーバー・ホワイトキャップスFCでプレーしていたアルフォンソ・デイビーズの凱旋試合は次にお預けとなった。

3月24日にブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーで開催されるコンカカフ・ネイションズ・リーグ予選(CONCACAF Nations Leagues Qualifying)カナダ対フレンチ・ギアナ戦に、デイビーズが出場しないとサッカーカナダが21日に発表した。

昨季限りでホワイトキャップスからドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに移籍したデイビーズは、今月17日(現地時間)の試合でバイエルン移籍後の初ゴールを決め、カナダでもニュースになった。

しかしその2日後、ヒザの調子が思わしくないため、カナダ代表選への出場は難しいとバイエルンが発表。そして今日になってカナダ男子代表ジョン・ハードマン監督が記者会見で公表。「電話で話したけど、声を詰まらせていた」と説明した。

CONCACAF Nations Leagues Qualifying
3月24日3pm(BCプレース:バンクーバー)
カナダ 対 フレンチ・ギアナ

カナダが勝利か引き分けで今夏開催されるCONCACAF Gold CupとNations League Group Aへの出場が決定する。

ホワイトキャップスから巣立ったスーパースター

将来カナダのサッカーを背負って立つ逸材として、15歳でホワイトキャップスデビューしてから昨季に大ブレイクするまで大事に育成されたミッドフィルダー。

昨季最終戦では、チームメート、スタッフ、ファンが温かい拍手で送りだし、いつかカナダ代表としてBCプレースに立つ日を期待していた。

そんな期待が思いがけず早く実現することが分かった。サッカーカナダがコンカカフ・ネイションズ・リーグ予選をバンクーバーで開催すると昨年11月に発表したのだ。

誰もがデイビーズが帰って来ると期待した。昨季2200万米ドルというMLS史上最高額の移籍金でドイツに引き抜かれた逸材。またバンクーバーにカナダ代表として帰って来たいと本人も語っていた。

今年2月には早速バイエルンデビューを果たし、バンクーバーのファンの期待は膨らむばかり。そして今月初ゴールを決め、最年少ゴール記録を塗り替えた。凱旋にこれ以上のお膳立てはなかった。

カナダ男子は必ずしも強いチームではない。これまでワールドカップには1度しか出場したことがなく、昨年決まった北米3カ国共同開催でようやく次の出場が決まったくらいだ。

しかし2018年から監督に就任したハードマン監督は、2026年の自国開催枠ではなく2022年大会への自力出場を目指すと意気込みを見せている。

そんなハードマン監督にとって、デイビーズは必ず欲しい選手。監督にとっても痛いデイビーズの不参加となった。

次にデイビーズの凱旋試合が実現するチャンスいつか?バンクーバーは2026年W杯開催都市への立候補をしないとすでに発表している。

難民キャンプからドイツ名門サッカークラブへ、カナディアンドリームを追いかけて

デイビーズがバイエルンへの移籍で合意、各メディアが報道

2026年W杯はカナダ・メキシコ・アメリカ共同開催に決定

W杯2026がバンクーバーで開催されないのは残念