バンクーバーで毎年恒例のマリファナイベント。今年も予定通り行われることが分かった。
イベント主催者は今年もサンセットビーチで開催するとし、昨年、市や住民から苦情が相次いだことから、今年はイベント後の清掃などに力を入れることを約束した。
それでも、ビーチを管轄するバンクーバー市公園庁は、この場所での開催を歓迎していない。
市の禁煙法に違反しているし、他の公園利用者に迷惑もかけると、懸念している。清掃やセキュリティの費用も掛かるという。
昨年のイベントで市が負担した額は245,379ドル。昨年は、サンセットビーチとバンクーバーアートギャラリーの2カ所で開催されたため、ビーチで170,005ドル、ギャラリー広場で75,374ドルの負担が生じたと報告している。内訳は、市警・消防員の動員、公園の整備清掃、交通規制など。
昨年は過去最高の参加者は約35,000人と過去最高となったとバンクーバー市警は発表している。
今年もギャラリー広場で開催されるかは未定としている。
バンクーバーの風物詩マリファナデーは今年も無許可開催
バンクーバーではほとんど風物詩ともなっているこのマリファナイベント。元々はバンクーバー市ダウンタウンにあるアートギャラリーの広場で開催されていた。
しかしここが改築工事に入ったため、2016年からダウンタウン南西のサンセットビーチに会場を移し、続けられている。
イベント主催者によると今年も市の許可を得ずに開催するという。市の許可を得るために努力している、その方が公式イベントとして認識されるので、主催する側としても好ましいとしているが、今年も公園庁の許可が下りなかったと説明している。
来年以降のイベントでは、市と合意できる場所を探したいという。候補地は上がっているが、年々規模が拡大するイベントに適当な場所はすぐには見つかりそうにないということだ。
抗議活動としてバンクーバーで始まったマリファナデー:420
元はマリファナの使用を訴える抗議行動して始まったこのマリファナデー。この日に限っては警察の前で堂々とマリファナを吸っても捕まることはない。
バンクーバー市警も、昨年も特に目立った暴力行為もなく、数人が救急車で搬送された程度にとどまったと語り、今年も大きな抗議行動や暴力行動が起きない限り、市警としてはイベントを警備するにとどまると説明した。
ただ、未成年者(19歳未満)へのマリファナ販売は禁止されている。
違法性を訴えるのも今年が最後?!今年にはマリファナ(大麻)が合法化される
カナダでは連邦自由党政権によるマリファナ使用の合法化に向けた法整備が進められている。
今年の夏以降に成立する見通しで、そうなればカナダ国内ではマリファナ使用は、レクリエーションも含めて合法となる。
ということは、抗議活動として始まったこのイベントの意味を変わってくるが、主催者は来年以降も抗議活動としてイベントを開催するつもりだと語っている。
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