カナダ政府がマリファナの経済効果への影響を本格的にデータ収集

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マリファナ使用が合法化される来年7月1日に合わせて、カナダ統計局がマリファナの経済効果を測るためのデータ収集を早速開始する。

合法化前からデータ収集を開始し、マリファナの使用・生産が違法な段階から合法化されるまで、さらにそれ以降と、経済効果の変化を計るのが狙い。

現在、国内で違法に取引されているマリファナは、ブラックマーケットで70億ドルから100億ドルの価値があると試算されている。

同局によると、違法取引によるマリファナ売買で発生した収益などはすでにカナダの国内総生産(GDP)のデータに組み込まれているという。こうしたことは特に珍しいことではなく、ヨーロッパの国々でもすでに実施されていると説明している。

統計は経済効果だけでなく、マリファナ使用量や一世帯当たりのマリファナ購入額などのデータも収集。これにより、合法化前後で国民のマリファナ使用量などの変化を経済効果のデータに組み込んでいく。

結果は2019年11月のカナダ統計局の改定版に反映される。

カナダのマリファナ(大麻)合法化政策

連邦自由党政権が薬用だけでなく娯楽用も含めたマリファナの全面合法化を、2018年7月1日から開始することを目指している政策。

連邦政府だけでなく、全国13州・準州政府が独自の規則を設定でき、現在各州は独自案の作成と法整備に追われている。

マリファナ合法化は、自由党の2015年選挙時からの公約。違法売買を禁止し合法化することで、課税による税収増を目指すほか、子供の手に渡らないよう規制することを目的としている。

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