ホワイトキャップス、逆転大敗もわずかな望みが残る

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後半ロスタイムに2失点もする失態で惨敗したホワイトキャップス。しかしまだ残るプレーオフ2枠になんとか数字上は望みを残している。

 

10月17日(BCプレース:18,689)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 1‐4 スポーティング・カンザスシティ

先制したのはホワイトキャップス。前半も終わりに近い42分にMFフィリペ(#8)の今季初ゴールで1‐0とリードして前半を終えた。しかし後半に入った62分。スポーティングKCは同点に追いつくと、その後も82分、94分、97分にゴールを決め、大勝した。

 

 

ダルリンプル新監督ホームデビュー

 

ホワイトキャップスが9月25日の突然のロビンソン監督解任後、新しく就任したクレイグ・ダルリンプル新監督にとってはこれがホームデビュー戦だった。

先制はホワイトキャップス。MFフィリペが今季初となるゴールを決めて1‐0とした。ホワイトキャップスがプレーオフに進出するためには残り全勝は必須。

後半に入り、スポーティングが反撃を開始した。すでにプレーオフ進出を確保しているスポーティングだが、西カンファレンスでのトップ2を確保するために負けられない試合。

両チーム負けられない状況で、結局スポーティングが実力を発揮。62分に同点に追いつくと、82分に逆転。さらにロスタイムに入って2得点して完勝した。

監督は、60分くらいまではずっとホワイトキャップスのペースで試合を運んでいたと思う、相手はホワイトキャップスを崩すのに苦労していたし、いい展開だった。しかしラスト15分で相手がゲームプランを変更して展開がガラリと変わったと分析した。

数字上ではまだプレーオフ進出への可能性が残されている。現時点で8位。勝っていれば7位のLAギャラクシーを抜いてプレーオフ進出の6位以内まで3ポイント差となっていた。この差は大きい。残りは2試合しかない。

監督は今日の試合結果を選手がどう受け止めているかは明日の練習で聞くことにすると語ったが、選手たちはあきらめていないと思うと前を向いた。

 

 

 

「チームを代表して今日の試合を謝罪したい」

 

試合後に記者会見したMFテイバート(#31)は、冒頭で「長い間このチームの選手としてプレーをしていたが、今日はホワイトキャップスの選手として初めてファンに謝罪しなければいけないと思った」と記者団を見て、「チームを代表して今日の試合内容を謝罪する」と語った。

ファンはこんな試合を見に来ているわけでないと思うし、我々はこんなチームじゃないと思うし、ファンはもっといい試合を見たいと思ってきているし、メディアだってそう持っていると思うし、そう思う資格があると語り「今日の試合はどんな言い訳も通じない試合だった」と自分たちへの怒りを抑えるように静かに語った。

テイバートは前日にトロントで行われた2018‐19年CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)Nations Leagueのドミニカ戦にカナダ代表として出場したが、この日も控えでベンチ入り。後半に途中出場した。

監督は「ラッセルはとにかくチームに貢献したい」ということだったのでと、テイバートがベンチ入りしていた理由を語った。

テイバートは「あと2試合残っている。厳しい試合になることは間違いないが、チームがあきらめることはない。今日のような試合は絶対にしない。これだけは約束する」と語った。

今季はとにかく失点を上回る得点で勝って行こうというスタイルで来た。元々はしっかり守ってカウンターで少ない得点チャンスをものにするというのがホワイトキャップスのチームカラーだった。

あとの2試合は守りを固めて得点する「シンプルだけどそれしかない」と少ないプレーオフへのチャンスに掛ける意気込みを語った。

次はロサンゼルスで西カンファレンス首位ロサンゼルス・フットボールクラブと対戦。シーズン最終戦は、10月28日BCプレースでポートランド・ティンバーズと対戦する。

 

 

次のホーム最終戦でデイビーズとお別れ

 

次のホームは今季レギュラーシーズン最終戦となる。今季でホワイトキャップスを離れ、ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンへと移籍するMFアルフォンソ・デイビーズにとってはホワイトキャップス最終戦となる。

この日は、前日のトロントでの試合にカナダ代表として出場したため欠場した。次のホームゲームがデイビーズのプレーが見られる最後となる。

 

 

 

次のホワイトキャップスのホームゲーム

 

今季レギュラーシーズン最終戦。

10月28日(日)1:30pm ポートランド・ティンバーズ戦

バンクーバー・ホワイトキャップスFCサイト: https://www.whitecapsfc.com/

 

トロントFCは脱落、モントリオールはわずかな望み

 

カナダのMLS他の2チームも今季は厳しい。昨季のMLS覇者トロントFCは早々とプレーオフ戦線から脱落した。

モントリオール・インパクトも現在最後の2枠をかけた戦いに挑んでいるが、現状はホワイトキャップスと同様、数字上はまだ可能という状況だ。

残りは2試合。限りなくゼロに近い可能性を2チームが追いかける。