BC州政府、アメリカ人に「BC州に入国しないでほしい」

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ブリティッシュ・コロンビア州政府エイドリアン・ディクス保健相は、新型コロナウイルスへの対応でジャスティン・トルドー首相がアメリカとの国境を封鎖しないとしたことについて、BC州の立場とは異なると語った。

アメリカでは感染が拡大しているが、特にワシントン州での感染拡大は悪化する一方。ワシントン州と国境を接するBC州はアメリカからの入国者の影響を懸念している。これまでにシアトルからバンクーバーの家族を訪問していた女性が感染していたことが確認されている。

BC州最大都市バンクーバーはワシントン州の国境と非常に近く、人の往来も多い。陸路の国境開放の影響を最も受けるのはバンクーバーだ。

12日にはディクス保健相はBC州民に不要不急のアメリカ訪問を控えるように要請。たとえアメリカのスーパーマーケットに買い物に行くだけでも、BC州に帰ってきたら14日間の自主的な自己隔離を要請すると語った。「アメリカに安いミルクを買いに行くのは控えて少し高くてもBC州で買ってもらいたい」と訴えた。それほどバンクーバーとワシントン州を往来する人々は多い。

トルドー首相は、アメリカ国籍者のカナダ入国については一切禁止しないと発表した。これには一般旅行者も含まれる。アメリカからの航空会社の乗り入れについても規制しないと発表。他の国際線はカナダ主要4空港のみの使用に制限された。

アメリカ国籍以外の国籍を持つ旅行者がすべて入国拒否される一方で、最も影響が大きいと思われるアメリカからの入国を一切制限しない対応には疑問が残る。

この日トルドー首相は会見で、アメリカとの関係は複雑に入り組んでいるためと説明したが、記者からはこの対応についてのさらなる説明を求める質問が相次いだ。しかし明確な理由は示されなかった。その後のクリスティア・フリーランド副首相ら閣僚の記者会見でも明確な理由の説明はなかった。

ディクス保健相は、今日の記者会見で連邦政府の決定について聞かれると、BC州としてはアメリカ国境も閉鎖する必要があると訴えていると語り、これからも連邦政府にBC州の立場を強く訴えていくと語った。

当面は、アメリカからの入国者に対しても14日間の自主的な自己隔離を徹底してもらうとし、「BC州としてはアメリカからBCに入国してもらいたくない」とはっきりと意思表示した。

BC州ではこの日新たに30人の感染者の確認が発表され、3人の死亡が確認された。これでBC州での感染者は100人を超え103人となった。

25人以上が集まる集会を禁止とし、各市ではコミュニティセンターの閉鎖などの対応に追われている。