ケベック州が選挙戦に突入:ケベック州議会議員選挙

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ケベック州で州議会議員選挙が23日公式に始まった。今年6月7日に実施されたカナダ最大州オンタリオ州選挙で進歩保守党が圧勝した選挙に続き、カナダ第2の州ケベック州での選挙に注目が集まっている。

2014年に政権を取ったケベック自由党は、現在のところ支持率では2位と苦戦している。トップを走っているのは、中道右派のフランソワ・レガルト党首率いるCAQ。3位はケベック党(PQ)、4位はケベック連帯(QS)となっている。

 

経済、移民対策、環境問題対策、教育、そして、ケベック州独立問題

 

経済問題では、現在アメリカとの経済摩擦がケベック州に及ぼす影響が争点となっている。特に産業保護政策ではケベック州で多い酪農業が対象となっているため繊細な問題となっている。

移民対策では、自由党が2018年に約5万人の受け入れを表明しているのに対し、CAQとPQは移民の受け入れを否定はしないが、年間5万人が多すぎると訴えている。ケベック州では昨年からアメリカからの難民が後を絶たず、受け入れ態勢が整わないなど大きな問題となっている。

環境問題では、各党とも積極的な取り組みを表明している。特にPQとQSが積極的で、PQは今後建設される化石燃料プロジェクトの廃止、QSは2030年までにケベック州で販売する自動車は全て電気かハイブリッドとすることを含め30年後に95パーセントの炭素排出量削減を掲げている。

ケベック州独自政策の独立問題については、今回の選挙ではケベック州独立を重要政策に掲げる党がないことが特徴。自由党は連邦主義で知られるが、今回は独立派のPQも政権を取っても独立を問う住民投票はしばらく実施する予定はなく、実施するとすれば2022年になると表明している。CAQは連邦政権の中でケベック州の権力を強めていくことを目指すとした。

ケベック州の選挙は10月1日に実施される。

 

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