バンクーバー市民は自転車専用レーン設置を支持

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交通手段の選択肢として最近は広く普及している自転車利用について、自転車専用レーンの設置を支持する声が多いことが世論調査の結果分かった。

ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでの自転車専用レーンについて調査した世論調査会社リサーチ社によると、バンクーバー市民の約7割が自転車専用レーンの設置を強く支持、もしくは支持と回答した。強く反対、反対は約25パーセントにとどまった。

自転車を通勤通学に利用している市民の90パーセントは自転車レーンの設置を支持すると回答。さらに公共交通機関を利用している市民も79パーセント、自動車を利用している市民で69パーセントの支持と、概ねバンクーバー市民に自転車専用レーンが受け入れられているとリサーチ社マリオ・カンセコ代表は説明している。

現在の自転車専用レーン設置について、約10パーセントの市民がもっと多く設置した方がいいと答え、30パーセントがすでに多すぎるとし、40パーセントがちょうどいいと答えている。

バンクーバーで自転車が人気の理由

バンクーバーでは環境対策の一環としての自転車利用を推進している。2020年までに世界一グリーンな都市を目指すとするバンクーバー市が、率先して自転車レーン設置を推進してきた。バンクーバー・ダウンタウンとキツラノ地区を結ぶバラードブリッジは、車道を1車線減らして自転車と歩行者の専用レーンを設置して、賛否両論が巻き起こった。

しかし現在では、自転車レーン設置は市民に支持されている。

さらに自転車は公共交通機関にも無料で載せられる。スカイトレインやバス、シーバスにも追加料金なしで載せられる。

市民としては高騰する生活費対策として自動車の代わりに自転車を選択する人も増えている。自転車が市民の足として広く普及するために自転車専用レーンや公共交通機関との連携などが一役買っていることも市民の支持が高いことでうかがえる。