鯉vsカワウソ情報更新:全ての鯉を避難、カワウソはまだ捕まらず

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バンクーバーの街を二分した論争は、生き残った4匹の鯉を全て無事バンクーバー水族館に避難させたことで一応の決着を見た。

発端は、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市チャイナタウンにある観光名所「中山公園」の鯉が野生のカワウソに食い散らかされているという事件だった。

この公園で飼育していた高級鯉がどこからか侵入してきたカワウソに次々と食い散らかされ、1匹10万から50万もする鯉14匹いたのうち10匹が犠牲に。バンクーバー市公園庁が乗り出しカワウソ捕獲作戦を展開する事態に発展したが、賢いカワウソには通用せず仕掛けられた罠は餌だけが取られる状況が続いた。

そこでとりあえず4匹となった鯉と、鯉の稚魚をバンクーバー水族館へ避難させる作戦へ。雨で濁った池の鯉を捕獲するのは至難の業だったが、この日ようやく全ての鯉の避難を終えた。

しかし、27日には『この池には魚齢50歳とも言われる鯉もいるという。名前は「マドンナ」。まだ犠牲になっていないらしい』と伝えたが、マドンナもカワウソの犠牲になっていたことが分かった。

中山公園はカワウソ捕獲作戦・鯉救出作戦を展開している間は休園していたが、鯉の避難が一応終了したためこの日から再開した。

鯉は来年の春までは水族館で飼育され、その後は状況によって決定すると公園庁は発表している。その間もカワウソの捕獲は続けられるということだ。

#TeamKoi、#TeamOtterの白熱した応援合戦も収束か?

カワウソ捕獲作戦、鯉救出作戦が行われている中、バンクーバー市民による鯉派とカワウソ派に分かれたソーシャルネットワークでの応援合戦が始まった。

鯉派はチーム鯉 #TeamKoi、カワウソ派は #TeamOtter。各チームがバッチを作って売るほどヒートアップ。報道によると最近までカワウソ派が優勢だった。

しかし28日になって、中国文化、日本文化にとって、「鯉は非常に重要な意味を持っている」との主張が紹介されると、やや収束したようだ。

 

変化を遂げつつある世界最大バンクーバー・チャイナタウン