これからの2週間がカナダの新型コロナウイルス状況で重大な局面

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カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士は3月30日の会見で、これからの2週間がカナダの新型コロナウイルス対策にとって重大な局面となると語った。

カナダではこれまで各州が感染拡大防止のためのあらゆる手段を講じてきた。3月27日にはブリティッシュ・コロンビア州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が2週間前から積極的に導入を始めたフィジカルディスタンス(人との間隔を2メートルあける対応)が、少しずつ効果を現し始めている状況を表にして発表。導入しなかった場合の予測と比べて、導入後の感染者の増加が押さえられていると説明した。

ヘンリー博士は「希望の光がほんの少しだけ見えてきた」と語り、ここで気を緩めずに引き続きフィジカルディスタンスを実行してほしいと協力を呼びかけた。一人ひとりが100パーセント協力することで、爆発的な感染拡大を防げることがこの表でも分かると改めてフィジカルディスタンスの重要性を強調した。

ブリティッシュ・コロンビア州で希望の光が見え始めた一方で、ケベック州オンタリオ州では感染拡大が止まらない。

タム博士は感染者の増加数を緩やかな上昇に抑え医療機関の崩壊を回避するために、これからの2週間がカナダにとって重大な局面との認識を示し、すべての国民に100パーセントの協力を求めた。

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