新型肺炎によるカナダ入国規制と海外渡航情報

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カナダへの入国については変わらず制限を設けていないが、イランからの帰国者に感染者が相次いでいることを受け、中国湖北省に続きイランから帰国した場合も症状の有無にかかわらず14日間の自己隔離を実施するよう義務付けることを発表した。

これまでは、中国、イラン、イタリア、韓国、日本、シンガポール、香港に渡航歴のある場合としていた体調の自己管理について、海外からの帰国者すべてに14日間は自分の体調に注意し、症状が出た場合は811か近くの医療保健機関に連絡するよう呼びかけた。

カナダ外務省は世界各国への渡航情報を3月1日に更新。イランとイタリア北部、韓国テグ市とチョングド郡への渡航はレベル3「不要不急の渡航を控える」に引き上げ、日本もレベル2「注意力を高く持って行動する」に引き上げた。中国湖北省は「渡航回避」のレベル4となっている。

BC州やオンタリオ州政府は、これからスプリングブレークや学校単位の旅行計画が多いと思うが、渡航先の情報を十分に確認して、必要な場合は旅行計画を見直すのも必要と最大限の注意を要請した。

個人でできる予防先をさらに強化してほしい:BC州保健省

ブリティッシュ・コロンビア州衛生保健局長ボニー・ヘンリー博士は、パニックになる必要はないが予防のための対策を十分取るように呼びかけた。

まずは手洗い。手洗いの程度についてヘンリー博士は記者会見で「ハラピーニョ(激辛唐辛子)を切った後にコンタクトレンズを触る必要がある場合くらい」しっかりと洗うこと笑って説明した。

さらに咳をする時は手ではなく腕で口を塞ぐこと、手を顔の周りに持って行かないことなど基本的な予防策をすること。

あいさつする時には握手やハグを控えたり、さまざまな物の表面をあまり触らないようにしたり、除菌用ローションを持ち歩いたりと、「なるべく菌を自分の外に出さない、人に移さない行動を取るよう心がけてほしい」と語った。

また自分が感染した時のために、必要な薬を十分に確保しておくことも推奨した。

現在は例年のインフルエンザシーズンとは違うため、特別に注意して行動するよう呼びかけた。