BC州で6人目の新型コロナウイルス感染者を確認

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ブリティッシュ・コロンビア州保健省は20日、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が州内で確認されたと発表した。すでにマニトバ州ウィニペグのカナダ・マイクロバイオロジー研究所に再確認用の検体を送ったとも報告した。

BC州衛生保健局長ボニー・ヘンリー博士によると、感染が確認されたのはフレーザー保健区域内(バーナビー市、ホワイトロック市、ホープ市などを含む)に住む30代の女性で、最近イランに渡航して帰国したという。女性の症状は軽く、自宅で回復に向かっていると説明した。

ヘンリー博士は、現在女性の詳細な旅程を調査しているところで、それから搭乗した飛行機で近くに座っていた乗客に連絡をするか検討すると語った。また女性が接触した人々はすでに隔離していると説明した。

イランでは最近感染が確認された例が急増していると報告されているとヘンリー博士。国際機関と連携して女性がどこで感染したかを確認すると語った。

これでBC州では感染者が6人となった。最初に感染が確認された男性はすでに回復したことも明らかにした。

BC州政府エイドリアン・ディクス保健相は、州内での感染拡大の可能性は依然として低いと強調した。

カナダの他の州では、新たな感染者は発表されていない。

日本に停泊のクルーズ船乗客が帰国

横浜沖に停泊しているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスのカナダ人乗客が、21日深夜にオンタリオ州トレントンに到着した。

新型コロナウイルスに感染していない約120人が帰国。すでにクルーズ船内で15日間隔離されたが、帰国後はオンタリオ州コーンウォールにあるNAVセンターでさらに14日間隔離される。

連邦政府パティ・ハイデュ保健相は、日本政府のクルーズ船内での新型コロナウイルス対応に、適切な対応だったか疑問が残ると批判はしたものの、3000人以上を乗せたクルーズ船がいきなり停泊して厳しい対応を迫られたことも事実と同情した。

カナダでもすぐにクルーズシーズンが始まるため、今回の日本の対応を調査しカナダでの対応に生かしていく必要があるとも語った。