今年のカナダの冬は暖冬?

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カナダ環境省のトップ気候学者デイビッド・フィリップス氏は今年のカナダの冬は全国的に暖冬傾向との予測を発表した。

12月から2月までの長期予報で、平年よりも暖かくなると予測している。

フィリップ氏によると、平年より暖冬傾向というのは長期的な予測によるこの冬の傾向であって、日々の天気予報とは別のものという。「長期的に見ると今年の冬は暖かい時期の方が多い」というだけで、もちろん時々は大雪なども起こる、しかしそれは例年よりは少ない傾向にあると説明している。

例えば、北極圏の極渦(Polar Vortex)による寒気の流れ込みも起こる可能性がある。ただ極渦の動きというのは長期的な予測は難しい。そのためカナダが極渦の影響により冷たい空気に包まれるということもあるが、それがどのくらい続くかということは現時点では予測できないと説明している。

この冬は確か厳冬傾向という予報が…

カナダ環境省(Environment Canada)のトップ気候学者の発表とは言え、先月発表されたウェザーネットワークの発表と結構なズレがある。

というよりは、ほとんど真逆の予測になっている。

カナダの天気予報を担っているウェザーネットワークは、11月18日に今年のカナダは全国的に寒さが厳しく大雪になると予測。冬も例年より長くなると発表した。例外はブリティッシュ・コロンビア(BC)州とユーコン準州で、太平洋岸では暖冬傾向と予測している。

実際、アルバータ州以東では11月から大雪に見舞われ、オンタリオ州やケベック州などでもトロントやモントリオールといった大都市で大雪による甚大な影響が出ている。BC州では暖冬で、例年より雨も少なく、スキー場が悲鳴を上げているくらいだ。

どちらかというと現時点では、ウェザーネットワークの方が当たっているとも言えなくはない。

一体どちらが正しいのか?

冬が終わってみなくては分からないというところだが、それでは天気の長期予報としての機能を果たさないのではないかとも思うのだが。

フィリップス氏も、厳冬傾向という他社の予測を承知していると各メディアで語っているが、カナダ環境省としては今年の冬は暖冬傾向との長期予報ということだ。