カナダポスト組合ストライキ、早ければ27日午後にも解除へ

327

 

カナダポスト労働組合(CUPW)によるストライキが早ければ27日正午にも解除することが決まった。

先週下院で可決され、26日午後には上院で職場復帰法案が賛成53、反対25で可決。同日午後9時(東部標準時)には総督代理によって裁可された。これにより翌日正午には施行されることになった。

これでストライキを実施している組合員は職場復帰を強いられることになる。

組合側は憲法に違反するとジャスティン・トルドー自由党政権を批判。法廷へと持ち込む可能性を表明している。

 

ストライキによるビジネスへの影響は拡大

 

10月22日から開始された労働組合によるストライキは、今週ですでに6週目に突入している。

この日は1年でオンラインショッピングが最も活発となるサイバーマンデー。先週末のブラックフライデーと合わせて、本来ならオンラインショッピングの売り上げが最も伸びる4日間だが、今年はストライキの影響で注文しても希望する日に商品が届かない可能性があることから、オンラインでの買い物を控えるという消費者の声も聞かれた。

そのためオンラインを主な販売手段としている中小ビジネスに大きな影響が出ていると関係団体が抗議している。

 

カナダポスト、配達の遅れは2019年1月末までずれ込む可能性

 

カナダポストは26日、改めてストライキによる配達の遅れが続くと発表した。

19日に発表した時点から、11月のブラックフライデー、サイバーマンデーを経て、ますます遅れは深刻となり、改めて配達が通常に戻るまでにはクリスマスシーズンを越え2019年1月までかかるだろうと予測している。

今回のストライキは交代制のため、ストライキ実施中も集配は行われているが、トロントやバンクーバーにある集配のハブセンターでの度重なるストライキ実施ですでに未配達の郵便物が山積みになっているという。

CBCはカナダポストの話として、全国で未配達の郵便物はすでに大型トラック500台分を越えていると伝えている。

カナダポストはすでに、アメリカ、日本を含む、海外192カ国にカナダへの郵便物の郵送を一時停止するよう要請している。

 

ストライキの最新情報はカナダポストHPの ストライキ最新情報へ

カナダポストツイッター @canadapostcorp

 

関連記事: