カナダ連邦政府が今年6月20日にマリファナ(大麻)の嗜好品としての使用を合法化した。カナダでは95年ぶりのマリファナ解禁となる。
連邦政府は、マリファナへの課税方法や合法化に向けての法整備が主な責任で、大枠で、喫煙年齢は18歳以上、個人用の栽培は可、運転中の使用とマリファナ使用直後の運転を禁止する(アルコールと同様の制限)とした以外は、州政府に細かな法整備を一任している。
連邦自由党政権がマリファナ合法化を明確にして以降、各州では、販売方法、喫煙場所、栽培規則などの詳細を整備してきた。10月17日の合法化開始に向け、現在も着々と準備を進めている。
そこで今回は、各州がこれまで発表している規則をまとめた。
カナダ全国各州・準州のマリファナ(大麻)合法化後の規則まとめ
以下は、全国10州3準州がこれまで発表しているマリファナ合法化後の各州が予定している設定。
まずは使用年齢や販売方法(消費者にとっては購入方法)など気になる4点をまとめた。各州ともこれから状況を見てこれからさらに法整備を進めていくに従い、設定や規則が変更されることも予想される。このサイトでも今後も随時、情報を更新していく。
2018年9月22日現在:
ブリティッシュ・コロンビア州
使用年齢:19歳以上
販売方法:州政府管轄販売店、州政府公認民間販売店、インターネット販売
個人栽培:可。一世帯4鉢まで。外から見えないようにすること。賃貸住宅などは家主が決定
喫煙場所:タバコの禁煙指定場所、子供が多く集まる場所、自動車の中、これ以外の場所での喫煙は可。賃貸住宅での喫煙は家主が決定
その他:18歳以下の販売店入店は禁止
ユーコン準州
使用年齢:19歳以上
販売方法:準州政府管轄販売店、インターネット販売
個人栽培:可。一世帯4鉢まで。外から見えないようにすること
喫煙場所:個人所有の土地、もしくは個人宅のみ。賃貸住宅などは家主が決定
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アルバータ州
使用年齢:18歳以上
販売方法:州政府公認民間販売店、インターネット販売
個人栽培:可。一世帯4鉢まで。賃貸住宅などは家主が決定
喫煙場所:タバコの禁煙指定場所、子供が多く集まる場所、自動車の中での使用は禁止。これ以外の場所での喫煙は可
サスカチュワン州
使用年齢:19歳以上
販売方法:政府公認民間販売店、インターネット販売
個人栽培:不可
喫煙場所:個人所有の土地、もしくは個人宅のみ。子供の周りでの喫煙にも制限
ノースウエスト準州
使用年齢:19歳以上
販売方法:民間酒店、準州政府管轄インターネット販売
個人栽培:一世帯4鉢まで
喫煙場所:個人所有の土地、もしくは個人宅。道路や公園での喫煙も可。ただし公共イベントが開催されている時は不可。賃貸住宅などは家主が決定
マニトバ州
使用年齢:19歳以上
販売方法:州政府公認民間販売店、インターネット販売
個人栽培:不可
喫煙場所:個人宅のみ
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オンタリオ州
使用年齢:19歳以上
販売方法:インターネット販売のみで開始。2019年4月以降に民間販売開始予定
個人栽培:一世帯4鉢まで
喫煙場所:個人所有の土地のみ。賃貸などの集合住宅については家主が決定
ケベック州
使用年齢:21歳以上
販売方法:州政府管轄販売店、インターネット販売
個人栽培:不可
喫煙場所:タバコ喫煙可の場所のみ。ただし大学構内はこの規定を免除
ノバスコッシア州
使用年齢:19歳以上
販売方法:州政府管轄販売店、インターネット販売
個人栽培:一世帯4鉢まで
喫煙場所:タバコ喫煙可の場所のみ。賃貸などの集合住宅については家主が決定
ニューブランスウィック州
使用年齢:19歳以上
販売方法:州政府管轄販売店、インターネット販売
個人栽培:一世帯4鉢まで
喫煙場所:個人所有の土地、もしくは個人宅のみ
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プリンスエドワード島州
使用年齢:19歳以上
販売方法:州政府管轄販売店、インターネット販売
個人栽培:一世帯4鉢まで。ただし未成年を近づけないことが条件
喫煙場所:個人宅のみ。ただし一部公共の場所でも可
ニューファンドランド&ラブラドール州
使用年齢:19歳以上
販売方法:州政府公認民間販売店、政府管轄インターネット販売
個人栽培:一世帯4鉢まで
喫煙場所:個人所有の土地、もしくは個人宅のみ
ヌナブト準州
使用年齢:19歳以上
販売方法:店舗での販売は2019年以降、インターネット販売の可能性あり
個人栽培:未定
喫煙場所:公共の場所での喫煙不可。ただしマリファナ喫煙指定場所を除く
関連サイト: