カナダのマリファナ合法化は2018年10月17日から

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ジャスティン・トルドー首相が国会で明言した。「マリファナの合法化は10月17日」。紆余曲折あったが、とうとうXデーが決まった。この日からカナダでは嗜好品としてマリファナの使用が合法となる。

マリファナ合法化は自由党が最も力を入れている公約の一つ。2015年10月に政権を取って以降、合法化を目指して法整備を進めてきた。

当初は今年7月1日を目標としていたが、上院での審議に時間がかかり、政府法案に修正が出されるなど、予定が大幅に遅れた。

それでも8月の終わり、もしくは9月初めには合法化できるのではとの見方が強かったが、10月にずれ込んだ。

マリファナ(大麻)合法化への法整備を懸念する州・準州政府に配慮して10月に先延ばし

カナダ政府はこれまで法案が可決して各州でマリファナの販売などが可能になるまで8週間から12週間としていたが、今回のトルドー首相の発表では17週間先になる。

これについてトルドー首相は記者会見で、法整備や販売網整備などに時間がかかるという各州からの要望に応えたと語った。

マリファナ合法化については、薬物法などの改正は連邦政府が行うが、実質的な詳細部分は各州・準州政府が法整備をしなければならない。

販売許可、違反者の取り締まり、販売網の整備などは、州政府に一任。各州政府では今後、合法化に向けた法整備が加速する。

マリファナ(大麻)の闇市場への流れを食い止めるが理由の一つ

トルドー首相はマリファナ合法化について、これまで闇市場が横行していたマリファナを合法化することで、闇市場への流れることを食い止めること、子供たちからマリファナを引き離すことなどを理由に挙げてきた。

しかし合法化が政府の狙い通りになるかについては、疑問する声が上がっている。

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